あやまほし

観劇・体験レポとエッセイ

御徒町のスニーカーで上野の階段登る

エンドルフィン🐬?

トルチコトロフィン🏆?

家族LOVE

 

あややん心の一句でした。

お家で、録画しておいた
NHK  BS1スペシャルの

「欲望の貨幣論2019」パパと見直してました。

ガッツリ前後編2時間コースよ!

1時間経ったら途中でニュース挟んじゃってたからね!!!甲子園中継かよwwNHKさんのそういうとこほんとすき。めちゃ見応えあったわ~~!これ絶対に見た方が良い。お金のそもそもの成り立ちとか、「買い物は一種の"投機"である」とか、概念としての"お金"についてめちゃくちゃ分かりやすく噛み砕いて説明してくれていて、全く堅苦しくなく、経済学や貨幣論に興味を持てる。

なんかね、貨幣論を突き詰めていくと、

"人間の尊厳"に行き当たるのが不思議だしめちゃめちゃ面白い。

「人の心はお金で買えない」とか言うけれど、そもそも、そのお金(貨幣)を価値付け、貨幣たらしめているのは、例えば「この紙には1万円の価値がある」と信じる、紛れもない"人の心"なのね。だってあの1万円札自体に、本来は1万円の価値は無いからね。1枚刷るのに25円ぐらいしかかからないから!貨幣の価値って、言ってみれば、"嘘"を信じるみんなの"お約束ごと" で成り立っているの。ここが、貨幣論、つまりお金のそもそもを突き詰めていくと、"人間の尊厳"に行き当たるっていう理由ね。"人間の尊厳"とは、「人が人らしく生きる」ことを1人1人に認めることだと思う。番組を見すすめていくと、倫理で習ったアリストテレスとかアダム・スミスとか、そしてカント大先生まで出てきてテンション上がった〜〜(^ω^)人間は、世の中は、逆説的で不条理で簡単に説明できないことばっかりだ。「じゃあど~すりゃ良いんだよ !!」てなることいっぱいだけど、その"どうすればいいか"を考える事こそが解決の糸口になると思うんだよね!だから、答えが出なくとも考え続けなきゃいけない。待っているだけでは誰も答えをくれないから。なんか、人生って、"アタリの確率を自分次第で上げられるクジを引き続けること"だと思うの。失敗や傷付くことを恐れて一生白紙のハズレを引かされ続ける人生より、次はどうやったら早くアタリを引けるかなって試行錯誤して、苦しい思いも恥ずかしい思いもして、でも最後には、「私の人生アタリだ」って思える人生に私がする方を選ぶよ。もう、"賽は投げられ"ているのだ。それならば、勇気を持ってこの目を見開き、丁でも半でも何だっていいよ。どんな目が出たとしても、「この目で良かった」って思えるような生き方を考え方を、人間力を自分が身につければ良い。たかが賽の目なんだから、賽の目のせいにせず、こだわらず、"どんな目が出ても良い"自分にどうやったらなれるかなってとこに注力すべきだ。「あの時6が出ていれば」とか、「いいよな〜お前は2が出て」とか絶対言いたくないね。そうやって一生人と過去と比べて妬んで終わる人生なんて絶対嫌だ!!!ましてや、もう投げられている賽の目を見て見ぬ振りして、自分の本当の気持ちから逃げて生きることだけは絶対にしたくない。

1枚たった25円の紙切れを1万円の価値に上げるという作業、そして、その紙切れを手放す勇気を持ち続けたい。自分の未来を信じられる自分でいたい!

まだまだ自分の得たいもの全てを手にするには到底及ばない数なのに、失うことを恐れてひん握ってたって仕方ない。お金は、時折お守りやおまじないに使われることがあるように、お金は不思議なエネルギーを持っている。動かすことで、転がるのだ。

「次のデートの約束ができたら奢ろう」 ??

逆やろ!先に手放せ!自分を信じろ!!先に与えてもらうのを待つ人生では、何も与えてもらえない。本当の豊かさは得られない。

価値をつけようのない、誰に評価されるでもない

自分の中にある大切なものを持ってたいし見つけていきたい!「会いたいと思ってくれるなら会いたいよ」じゃなくて「少なくとも自分が幸せになりたいから君に会いに行く」って言われる方がどれだけグッとくるか。人生には、"まっすぐキラキラな自己中"や"優しくあたたかな押し付けがましさ"が必要なんだ!

良い意味で"相手の事を考えない言動・行動"で、いつだってとんでもなく大きな事は動き出す!相手を大切にしているようで自分さえも大切にできていないことをやってはいないか。誰も君を嫌わないよ。もし嫌われたって、好かれる価値もない人たちだ。人はいつだって心無い事を言ってくる。自分を嘲笑う人には微笑みを。その口角の内で奥歯と心臓がギュッとなって、君はもっと強くなる。心豊かになれる。

「欲望の貨幣論 2019」という番組は、

お金の話だからタメになるとかそんなことではなくて、良質なエンターテインメントとして優れていると思う。故に、私にとってこの番組を見ることは"消費"の域を出ないので、これを見たからといってお金に詳しくなれるとか、収入アップに直接役立つなんて事は全く無い。だけど、こういう、"わりとアカデミックな内容の番組に知的好奇心をガシガシ揺さぶられることができる自分"を自覚できたという点においては、心の栄養になったし、周りまわって私の経済を生むことにもなると確信してはいる。  

椎名林檎さんの曲 「ありあまる富」を思い出した。聴いている。奪える富ならくれてやる。

そのかわり、私は自分にしか手に入れられることのできないものを、決して失くなることの無いありあまる富を持っている。増やしていく。交換していく。

満たされない世界で満足げに生きているように見せなければ生きていけない、かつてのチルドレンだったアダルト達に捧ぐ。